ScanPST.exeでPSTファイルを修復できない場合は、どうしたらいいのでしょう?

はじめに

以前のブログで、Outlookデータファイルに問題が起こった場合の対処法をご紹介しました。その中で、PSTファイルが破損またはOSTファイルが破損していた場合、Outlookデータファイルを修復するためのツールを使ったOutlookデータファイルを修復する方法を簡単にご紹介しました。

今回はPSTファイルを修復する方法のひとつである、ScanPST.exeというツールをもう少し深堀りしてお伝えします。また、データファイルがScanPST.exeで修復できない場合、素晴らしい代替手段としてStellar Repair for PSTがあります。Stellar Repair for PSTはPSTだけではなく、OSTファイルにも使うことができます。このブログではScanPST.exeのご説明と共に、Stellar Repair for PSTの具体的な使い方を順を追ってご紹介します。

リモートワーク中にOutlookを使っていてエラーが出た時でも、慌てずに対応できるように、こちらのブログでデータファイルの修復方法を知り、安心安全にPSTファイルを修復しましょう!

ScanPST.exeの使用方法

ご存じの通り、Microsoft Outlookは世界で最も広く使用されているメールソフトです。Outlookを使用する時に使用するデータファイルはPSTファイルまたはOSTファイルです。

PSTファイルもOSTファイルも、メール、カレンダー、連絡先、メモ、タスクなどのご自身のアカウントに関連付けられたデータをひとつにまとめて保管するファイルです。

時々ユーザーはOutlookデータファイルが破損したり、オーバーサイズになってしまったり、システムクラッシュなどのさまざまなタイプの予期しないエラーに遭遇します。そういった問題が発生した場合は、まずScanPST.exeというOutlookに内蔵されている修復ツールを使いましょう。

ScanPST.exeはOutlookのバージョンによって、格納されている場所が違います。ここでは各バージョンごとに格納されている場所をご紹介します。

1. ScanPST.exeの格納場所

ScanPST.exeはメールの破れたアイコンで、一般的に格納されている場所は以下となります。

Outlook 2016、2019:

32ビット: <ドライブ>\Program Files(x86)\Microsoft Office\root\Office16

64ビット: <ドライブ>\Program Files\Microsoft Office\root\Office16

Outlook 2013:

32ビット: <ドライブ>\Program Files(x86)\Microsoft Office 15\root\office15

64ビット: <ドライブ>\Program Files\Microsoft Office 15\root\office15

Outlook 2010:

32ビット: <ドライブ>:\Program Files\Microsoft Office(x86)\Office14

64ビット:<ドライブ>:\Program Files\Microsoft Office\Office14

Outlook 2007:

32ビット: <ドライブ>:\Program Files(x86)\Microsoft Office\Office12

64ビット:<ドライブ>:\Program Files\Microsoft Office\Office12

上記は一般的なScanPST.exeの格納場所ですが、インストールの仕方によって格納場所が違う場合があります。

上記以外でScanPST.exeが格納されている場所は以下となります。

<ドライブ>:\Program Files\Common Files\System\Mapi\1033

<ドライブ>:\Program Files\Common Files\System\MSMAPI\1033

2. ScanPST.exeを実行する

以下の手順に従って破損したOutlookデータファイルを修復します。

注: ScanPST.exeは、データファイルがPSTファイルあるいOSTファイルのどちらでも修復可能です。

1. ScanPST.exeをダブルクリックして実行します。

2. 「参照」ボタンをクリックし、修復したいOutlookデータファイルを選びます。

何も設定していない場合、Outlookデータファイルのある場所は以下のフォルダ内です。

<ドライブ>:\Users\<ユーザー名>\Documents\Outlook ファイル

<ドライブ>:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Outlook

3. 修復するデータファイルを指定したら、「開始」をクリックします。

注: メールデータのサイズにより、ファイルのスキャンに時間がかかる場合があります。

4. スキャンの結果が表示されます。エラーが見つかったら「修復」ボタンをクリックしてデータを修復します。

5. 修復が完了したら以下のメッセージボックスが表示されます。「OK」をクリックして終了します。

3. ScanPST.exeの失敗と制約事項

ScanPST.exe は Microsoft のOfficeデータファイル修復ツールですが、絶対に確実というわけではありません。このツールは、その制限と次の状況により、破損した PST、OST の修復に失敗する場合があります。

またScanPST.exeは以下の制約があります。

このように修復に失敗したり、制約にひっかかってしまった場合、ScanPST.exeよりも強力なOutlook修復ツールが必要となります。

Stellar Repair for Outlookの使用 

ScanPST.exeが使えない場合、Outlookデータファイルの修復にはStellar Repair for Outlookが強力なソリューションとなります。

Stellar Repair for Outlookは以下のような場合でも、確実にOutlookデータファイルの修復ができます。

Stellar Repair for Outlookの操作は非常に簡単で、わずか数回のクリックで安心安全にOutlookデータファイルの修復ができます。

Stellar Repair for Outlookの使用方法

では、実際にStellar Repair for Outlookの使い方を見ていきましょう。

1. Stellar Repair for Outlook 無料体験版をダウンロードして、インストールします。インストールは画面の指示に従ってください。

注: 無料体験版では復元可能なメールアイテムのスキャンとプレビューを行うことが可能です。

Stellar Repair for Outlookのダウンロード (クリックするとすぐにダウンロードされます)

2. ホーム画面が表示されたら、「構成済みプロファイルの一覧表示」メッセージウインドウが表示されます。「プロファイルを一覧表示」をクリックして、自動でプロファイルを表示させます。

注: データファイルのサイズによっては、時間がかかる場合があります。

注: もし、一般的な保存場所からOutlookデータファイルを移動している場合は、「プロファイルを一覧表示」で見つからない可能性があります。その場合は、「手動で選択」をクリックします。

3. 「修復するOutlookデータファイルを選択」メッセージウインドウが表示されます。対象のデータファイルを選択して、「修復」ボタンをクリックします。

注: 「プロファイルを一覧表示」で「手動で選択」をクリックした場合は、「メールボックスを手動で選択」タブの「参照」ボタンをクリックして、Outlookデータファイルの保存場所を指定します。

4. 修復されたアイテムは左ペインの「メール」一覧でツリー状に表示されます。

内容を確認したい場合は、左ペインから該当するアイテムを選択すると、右側ペインに表示されます。

5. スキャンしたOutlookデータファイル情報を保存できます。「スキャンを保存」 ボタンをクリックして、スキャン情報を DAT ファイルの任意の場所に保存します。後で Outlookデータファイルの修復または復元を行う場合は、このファイルを使用して Outlookデータファイルのスキャン結果を直接読み込んで分析できます。

6. 破損した Outlookデータファイルのスキャン情報を読み込むには、「スキャンを読み込む」 ボタンをクリックします。

7. 「スキャンを読み込む」ウインドウで読み込むDATファイルを選択して、「スキャンを読み込む」ボタンをクリックします。

8. 復元したいフォルダを選択し、「ファイル」 メニューから 「修復したファイルを保存」ボタンをクリックし  ます。複数の保存オプションが表示されるので、保存ファイル形式を 「PST」を選択し、 「次へ」 をクリックします。復元したPSTファイルを保存する場所を選択し、「OK」をクリックします。

注: 無料体験版でできるのはプレビューまでで、実際にPSTファイルとして保存する場合は、製品版をご購入いただくことになります。

9. これで新しく修復されたPSTファイルが保存されて、修復プロセスが終了します。

終わりに

ScanPST.exe は非常に便利なツールです。そんなに深刻ではないOutlookデータファイルの破損ならば、ScanPST.exeで修復できるでしょう。

しかし、制約事項にひっかかってしまったり、PSTファイルのサイズが大きすぎたり、破損の度合いが深刻だとScanPST.exeの結果は、残念ながら失敗となってしまいます。

そのような場合はStellar Repair for Outlookを使って、破損したOutlookデータファイルの修復ができます。

実際Stellar Repair for Outlookはこのブログで手順をご説明したように、非常に見やすい画面と易しい操作性で、破損したOutlookデータファイルを短時間で修復できます。修復したアイテムはPST、EML、MSG、RTF、HTML、PDF形式で保存するなどの追加機能がついており、暗号化およびパスワードで保護されたPSTファイルの修復にも役立ちます。

ただし、最も重要なことは、常日頃からOutlookデータファイルのバックアップ コピーをとっておくことですが、忙しい毎日を過ごす私たち現代人は、定期的なバックアップを取ることがおろそかになりがちです。バックアップがなかったとしても、信頼できるPST修復ソフトのStellar Repair for Outlookを万が一に備えておき、安心安全にPSTファイルを修復しましょう!

Stellar Repair for Outlookに関しての詳細はこちらをご覧ください。

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